2019年1月15日、SONYから新しいミラーレス一眼レフであるα6400が発表されました。日本では2月22日発売(1月22日10時より先行予約)予定とのことで、希望小売価格はボディ単体で11万円前後、16-50 mm F3.5〜5.6レンズ付きは12万円前後、18-135 mm F3.5〜5.6レンズ付きのキットは15万円前後となっています。
α6000mの発売してからかなりの時が経ち、新しい機種が発売されるたびに買い替えるべきかどうか議論されますが、今回はスペック等を比較や個人的な考えを紹介します。
ちゃんまーの結論は買い替え不要
スペック徹底比較
α6000 | α6400 | α6500 | |
有効画素数 | 約2430万画素 | 約2400万画素 | 約2420万画素 |
AFスピード | 0.06秒 | 0.02秒 | 0.05秒 |
測距点数 | 179点 (位相差検出方式) 25点 (コントラスト検出方式) |
425点 (位相差検出方式) 425点 (コントラスト検出方式) |
425点 (位相差検出方式) 169点 (コントラスト検出方式) |
ISO感度 | 100〜25600 | 100〜32000 | 100〜25600 |
動画 | 1080HD 120p | 4K 30p | 4K 30p |
HDR | × | ◯ | × |
ボティ内手ブレ補正 | × | × | ◯ |
背面ディスプレイ | 3.0型 約922万ドット チルト式 |
3.0型タッチパネル 約922万ドット チルト式 180度開閉 |
3.0型タッチパネル 約922万ドットチルト チルト式 |
撮影枚数 | 約310枚 (ファインダー) 約360枚 (液晶モニター) |
約360枚 (ファインダー) 約410枚 (液晶モニター) |
約310枚 (ファインダー) 約350枚 (液晶モニター) |
サイズ | 約120.0×66.9×45.1 | 約120.0×66.9×59.7 | 約120.0×66.9×53.3 |
重量 | 285g | 403g | 453g |
価格(SONYストア) | 59,880円 | 約11万円 | 149,880円 |
発売日 | 2014.3.14 | 2019.2.22 | 2016.12.2 |
強化されたAF
α6400の画像領域の約84%をカバーする425個の位相差世AFフレームはα6000にはないため非常に魅力的なのですが、世界最速のAF速度のコンマ数秒は果たして体感速度でわかるかは少々疑問です。
180度開閉自撮りモニター
180度開閉自撮りモニターはYouTuberなど自撮りをする機会がある方には便利なモニターですが、自撮りをする機会がない方には必要のない機能です。しかもこのモニターのために奥行きがα6000より1.4センチも伸びているということでせっかくのコンパクトさがα6400では失われています。逆に自撮りを考えている方にはこのポイントはオススメかもしれません。
ボディ内手ブレ補正はない
今回の発表で一番の残念な点だったのがボディ内手ブレ補正がないことでした。ボディ内手ブレ補正があれば、購入するレンズの幅も大きく広がり、カメラを存分に楽しむことができます。α6400でレンズ側に手ブレ補正が求められるため、レンズの選択肢としてはSONY純正レンズにどうしても行き着いてしまいます(SONY純正レンズは高い)。
リアルタイム瞳AF
瞳AFが使用できるのはフォーカスモードを[AF-S]に設定している時なのですが、α6000使用時に動きの多い子どもを撮影するときは、フォーカスモードを[AF-C]に設定していることが多いので、この場合瞳AFが使用できません。私みたいな家族構成で、ファミリー写真がメインになりそうだと瞳AFの機能もカメラを選ぶ上で重要視する機能ではないのかもしれません。
タイムラプス機能
α6400はアプリなしでタイムラプスの撮影が可能になりました。タイムラプスはiPhoneでも遊びでよくいますが、妻子持ちだとなかなかタイムラプスを撮影しに出かけようなんて機会はありません。逆にタイムラプスを頻繁にできる人ならば後述の高感度も上がっていることもあり、いろいろ撮影できるのではないかと思います。
高感度も強く
フルサイズのα9やα7RⅢと同じ最新世代の画像処理エンジンであるBIONZ Xが搭載されており、ISO常用感度が32000まで引き上げられ、上位モデルのα6500を上回る性能になっています。暗所撮影や動画でのノイズ軽減が期待され、今回のカメラの魅力の一つになりましたね。
動画は4KHD
YouTubeに投稿している人には嬉しい4KHDとLOG撮影機能(編集で色を足すことが可能)が搭載されました。私は別にビデオカメラを所有しているのですが、子どもの発表会や運動会等でも一眼レフで動画撮影している人は見かけことがありませんので、この動画機能はYouTuber向けの機能だと思われるので、これからブログを始めたりYouTubeへの投稿を考えている人にはおすすめです。
バッテリーは従来通りのNP-FW50
バッテリーはα6000と同じということで、カメラ自体は目まぐるしく進化しているのですが、それにバッテリーがついていっていない印象があります。よく言えば互換性があるということなのかもしれません。
α6000でも1日使っていたらちょうど私は使い切ってしまうので予備のバッテリーも購入して2つのバッテリーを持ち歩いているのですが、機能が増え、性能向上したα6400ではもっと消費が激しい可能性もあります。
この値段でボディ内手ブレ補正があれば買い替えてたかも
以上のような理由で今回α6000から6400への買い替え不要!という結論に至ったのですが、このスペック、この価格でカメラ自体にボディ内手ブレ補正があれば十分買い替え検討対象だったように思います。
今回比較してみて改めてα6000のコストパフォーマンスも感じており、この値段でこのスペック、小さくて軽いというのは大正義だなと感じました。α6000が今まで重いと感じたことはありませんが、この軽いα6000から買い換えると必ずサイズアップしてしまうため、次のカメラは大きく重く感じるかもしれないと不安を感じています。
また今回α6400はα6300の後継機といったような位置付けであくまでエントリーモデルとしての販売です。今後α6500の後継機の発売が噂されており(2019年10月α6600が発売されました)、買い替えを検討されているか方はもうしばらく待ってみてもいいかもしれません。
高性能は非常に魅力的ですが、自分の撮影シーンと照らし合わせて最適なカメラライフを!